こんにちは。だんだんと寒くなってきて冬キャンプの段取りをされてると思います。寒い冬キャンプにストーブ無しで過ごせるのか不安な初冬キャンプをされる方向けに書いてみました。冬キャンプを何度も経験されている方は既に実践されているものも多いと思いますがストーブ無しでの冬キャンプの過ごし方をシーンや時系列で解説していきます。
冬キャンプはシッカリと対策をして望まないと寒くて最悪だった。とも成りかねないので楽しむために準備も大切です。
冬キャンプをストーブ無しで時系列で解説
冬キャンプでストーブ無しで過ごすために自宅での準備段階からキャンプ場に行き一日過ごして翌日までの時系列で解説します。持っている物や持っていないものもあると思うので最大限お持ちの物をフル活用して冬キャンプを楽しんでください。
出発前の準備物
キャンプ場に行くまでに事前に準備しておくと助かる物を書いていきます。
衣類や身に着けるもの
ヒートテックなどの長袖
自分の体温を外に逃がしにくく少しの運動量で発熱するような温かい長袖が良い。肌に一番近い場所なので自分の体形に合ったピッタリとした肌着を選ぶと暖かい。
ウルトラライトダウン
さきほどの肌着の温かさを封じ込めてくれて暖かい。日中の暖かい時などにはダウン素材だとコンパクトに収納できるのでカバンなどに入れて携帯し、寒くなってきたタイミングで着込める。
フリース
毛布のような肌触りでかなりの温かさが期待できる。
防風性や防火性のあるアウター
キャンプ地によっては風が強かったりするのでナイロン系のアウターがあると風を遮り内部の保温性のある服で温かい。アウターを含む上記4点の服装は標高のある寒い時期の登山をされる人などもしている着こなしで自分の体温を逃がさずに保温するような役割になっている。
自分の体温の変化に応じて着脱をして体温管理しやすい。冬キャンプの雨で体が濡れてしまうと大変なことになってしまうので防水加工の効いたアウターがあると便利。
また夜は焚き火などをして暖を取ることになるので綿素材100%などの裏起毛入りなどのアウターがあれば火の粉が飛んできたりしても穴が開きにくい。僕が使用しているのはツナギ。キャンプ中の焚き火や用事をしている際に腰の部分がめくれあがってきて何度も寒い思いをしたがツナギに変えてからは自分の体温も外に逃がさず快適になった。サロペット・オーバーオールをお持ちなら一度着てください。冬キャンプで暖房なしの場合は体感的にもだいぶ変わりますよ。
ちなみに赤いアウターとツナギはキャンプシーンに役立つ製品を手掛けていらっしゃるワークマン制です。
防水アリのあたたかい手袋
焚き火の為の薪割などには専用のグローブなどを仕様するといいが、過ごしている時や、トイレに行くなどの際に少しでも体温を下げないように温かい手袋があると助かる。普段から使っているもので良いが雨や雪などを考慮すれば、撥水・防水効果のあるあたたかい手袋がいい。
ネックウォーマーやタオル
首元からの冷気の入り込みで体温が一気に下がってしまうのでネックウォーマーで冷気の侵入をシャットアウトしよう。もしネックウォーマーが無い場合には首にタオルを巻いておくと多少の冷気は遮断され温かさが保てます。
暖かいハイソックス・レギンス
あたたかい分厚めの靴下を履き足の冷えを減らす。ふくらはぎや足の裏には無数の血管が通っていてふくらはぎ部分の筋肉には心臓から送られた血流を上半身に戻す役割がある。足元が冷えてしまうと全身に血流がまわりにくくなってさらに体が冷えてしまいます。
分厚い靴下や二枚履きする時には足を圧迫しないように考えて靴下を選ぶことを気を付けましょう。
暖かい靴やブーツ裏起毛やダウン素材などのズボン
裏起毛の入った靴や保温性のあるものを履いていくと足元も温かく過ごせる。地面からの冷気が冬場は凄いので温かい靴を履いていても、夜遅くなると夜露で地面からの湿気があったり水辺周りのキャンプ地ではどうしても足は冷えてくるものです。
その時には靴を脱いで引火しないように火に気を付けながら焚き火に足を近づけたりしても、とっても気持ちいいですよ。ちなみに上記4点の写真は全てワークマンさんで購入してます。
飲食物
お気に入りのホットドリンク
ご自身のお好きなホットドリンクを持って行きましょう。スーパーやドラッグストアなどでスティック型の粉末の飲み物があるので持って行ってください。
粉末タイプだとお湯を沸かして注ぐだけなので温かい飲み物が欲しいと思ったら、すぐに飲めるのでオススメです。
お気に入りのお酒
お気に入りのお酒を持って行きましょう。脂っこい食べ物などにはビールが美味しいですが、昼間にビールを飲んで夕方以降の日が傾いてきた時間からは温かいお酒を飲むようにしています。ホットワインや焼酎のお湯割り、ホットウイスキーなど好みの物を持って行きましょう。
カナダ・ロシア・南極など年間の平均気温が-20℃〜-50℃の地域でも温かいお酒は体の芯から温めるのに飲んでいる人が多いので、極寒な夜は温まるお酒を持って行くと最高ですね。
おすすめの飲み物
お酒を飲めない方のために簡単に作れるホットドリンクを紹介したいと思います。
必要な材料
- 牛乳200ミリ
- キャラメル5個
作り方
- 牛乳を200ミリをクッカーなどに入れ同時にキャラメル5個を入れる
- 火にかけ中火で完全に溶けて温まるまで加熱する。
- 沸騰までしなくても温かくなればオッケー
コツ
- キャラメルがミルクでなかなか溶けないのでキッチンばさみや包丁で薄くスライスすると溶けやすい。
- キャラメル5個だとドロッとした感じになるので、さらっとした飲み心地が好きな人はキャラメルを2個とか3個からスタートして自分の好みの濃さに調節してみてください。
- トロトロが好きな人は10個とかいれたら、かなりトロミでます。
暖を取る補完物
暖房は無くても過ごせますが、夜や朝方は冷え込みます。体温が下がらない工夫や他の物を使って温かさをキープするにも有効です。その時に役立つ物を紹介します。
湯たんぽ
湯たんぽはシリコン製・プラスチック製・写真のような鉄のようなタイプのものがあります。シリコン製やプラスチック製は携帯するのに便利ですが、ぬるくなってくると毎回お湯を出して温めて、また元に戻す動作が大変です。
上記のようなタイプでは直火にかけたり自宅のIHクッキングヒーターなどでも、そのまま温めれるので手間が省けて簡単です。
容量は1リットルくらいからありますが大容量の2リットル以上のものをオススメします。
単純にお湯の量が多いと冷めるスピードも数時間変わってくるので大きい物を選んでおくと就寝時も温かさが朝まで持ちます。
カイロ
市販のカイロや普段使っている物を持って行くと暖かい。貼るタイプや持てるタイプがあるけど僕は手が冷たい時に手を温めたりできるので持てるタイプを使ってます。そのあたりはお好みでどうぞ。
ハクキンカイロ
ハクキンカイロは使い捨てじゃないカイロです。中に専用の燃料を入れて使えば愛着も出るし燃料をたくさん入れれば24時間使用することも可能。使い捨てカイロより使用できる時間も長く使用中の温度も、とても暖かくてホカホカですよ。公式ホームページでは熱量が使い捨てカイロの約13倍となっています。
ブランケット
お手持ちのブランケットや最近ではアウトドアに特化した焚き火の火にも強いブランケットも沢山あります。
焚き火の反射板
上記の写真はユニフレームさんの焚き火台で「薪グリルラージ」というもので背面に壁があるので、ソロや少人数の時は焚き火の反射板を利用し輻射熱で凄く温かいです。今お持ちの焚き火台にステンレスやアルミの板を囲えば焚き火の温かさが倍増します。
【焚き火の反射板に関連する記事】
足湯
入る人数の両足が入るほどの桶などを用意してクッカーなどでお湯を焚き火台で沸かしながらするとあたたかいです。焚き火をしている時の熱源を有効活用できます。
焚き火と足湯すると氷点下のような寒い夜もジンワリと額から汗がでるほど体が温まりますね。
七輪から透明のホースが出ているのが見えると思いますが、友人の自作足湯キットで暖かいお湯を吸い上げグルグルに巻いた銅管をユックリとお湯が流れ七輪の炭の熱で温め循環するシステムです。焚き火や炭火を絶やすことが無ければ、冷めずにずっと自動で足湯できます。
キャンプ場で過ごしている時を時系列で紹介
到着し設営完了
現地に到着し、ひととおりの設営がおわったら焚き火を始めます。焚き火の火が安定してきたら湯たんぽを温めます。湯たんぽは長時間あたたかさが持つので、しかも何度も温めれば、キャンプ中にかなりの熱量が得られます。気温にもよりますが7時間ほど就寝しても起床時には温かさが残ってる場合が多いです。焚き火をしながら貴重な熱源を有効活用。
飲食時
飲食時にはさきほどの湯たんぽを膝の上に置いたり椅子に座っている時に背中に置いて暖を取りましょう。焚き火時には前は焚き火の熱で温かいですが背中は湯たんぽでホカホカになれますよ。
また合わせて前述の温まるお酒やお酒を飲まない方は、おすすめのホットキャラメルラテなどで温まりましょう。
飲食時はみんなで話したりキャンプ中でも長い時間を過ごすことになります。その時間を楽しく過ごすために万全の態勢で過ごすことが大切です。
他には貼るカイロや足湯なども有効です。
就寝時
就寝時には貼るカイロや寝袋が暖かく過ごせます。お持ちの寝袋が3シーズン用だったり真冬専用品でなくても毛布のような素材の安価なシュラフを二枚重ねしたり自宅で使うような毛布をシュラフに入る前に、くるまってから寝袋に入ると暖かく過ごせますよ。
翌朝の起床時
起床時には朝方などは気温がかなり冷え込みますので、湯たんぽをだっこしたりブランケットで膝や肩から羽織ったりできるように就寝時の近くに置いておきましょう。
シーン別
雨が降っている時・雪の時
冬キャンプでのストーブ無しの場合は焚き火や湯たんぽが、かなりの熱量を発生できるので、薪の配分も大切です。早い時間から焚き火をすると温まれますが、前半から大量の薪を使用すると、途中で薪が無くなってしまう構しれないので気を付けましょう。
あまりにも不安な時には手持ちの薪を3回分に分けてから焚き火を始めると薪の配分が目に見えるので、わかりやすいですよ。
例えば一泊二日の場合は薪の量を初日の昼間は2割で夕方5割り、翌朝は3割といった感じです。
暖房なしの冬キャンプ場合は薪は貴重な熱源なので、そこまで寒さを感じない時間帯の時にはバーナーで調理できるようなものはバーナーで調理するのもコツです。
雨の時には薪を濡らさないように気をつけて屋根の下に置き地面に触れないように保管します。冬場は夜露で地面からの水分で薪が濡れてしまうと火のつきが悪くなるからです。
また焚き火中に薪が湿っている時などは、その熱源を利用して付近に薪を置き乾かしておくと焚き火がしやすくなります。
風がある時
風があるときには風を遮らないと、どんどん体温が低下していきます。風向きは一日を通して変わっていくので同じ方向からしか風がこないとは限りません。
現地での設営時に風通しの少ないようなサイトや方向を選んだり、タープなどで風を少しでも遮れる工夫も大切です。タープで前のみを開けるスタイルだと他の方向からの風を遮断してくれるので温かく過ごせます。
ちなみに風に関しては風速1メートルで最低でも1℃体感温度が下がるといわれています。これはおおざっぱな言い方で厳密には、風速によっては4倍以上の体感温度が下がります。
つまり風速4メートルなら最低でも4℃から2倍程度は体感温度が下がり、それ以上の気温が下がると考えていたほうが無難です。
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標高があるキャンプ場
標高があるキャンプ場では気温が平地と比べて冷えます。感覚地として一般的に言われていることは標高が100メートル上がれば気温は0.6℃下がるとされています。
キャンプに行く現地が標高1000メートルのキャンプ地なら地上よりも6℃程度は気温が低くなっているということです。
冬キャンプにストーブ無しで過ごす時のまとめ
いかがだったでしょうか。冬キャンプにストーブ無しでも実際に何度も奥はキャンプもしていますし快適に過ごせます。もちろんストーブがあればもっと温まることも出来ますが荷物にもなります。
冬キャンプは年間通しても楽しい時期ですが、装備を万全にしなくて、寒い思いをして凍えるようなキャンプも経験しました。
今回の記事で紹介したような方法でまだ実践していないことがあれば導入してみて温かく過ごせる快適な冬キャンプをお互いに楽しみましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
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